Department of
Chemistry and
Materials
Engineering

学科紹介

マテリアル科学コース
高齢の方にも利用しやすい介護・福祉機器!
軽くて強く、体にやさしい、低コストの金属材料を研究。
マテリアル科学コース 画像イメージ
マテリアル科学コースについて
20世紀における科学技術の急速な進歩によって、極めて多くの先端技術を駆使した製品が身近に使用されるようになりましたが、今世紀においても、従来以上に高機能・高性能な「もの」を開発することが期待されています。将来の産業化を目指した「ものづくり」における生命線は、「もの」の機能を最大限に発揮させることができる機能材料・構造材料の開発です。さらに、現代では省資源・省エネルギー社会・循環型社会の構築が急務とされ、長寿命構造材料・高リサイクル性材料など環境低負荷型材料の創製が望まれています。

マテリアル科学コースでは、化学生命工学部の教育理念である『地球社会における「もの」と「いのち」の共生を図る科学技術の開発と創成』を基盤とし、上記の社会的要請に応えるべく、機能材料・構造材料の総称である「マテリアル」を中核とした科学技術の基礎学問を体系的に教育することにより、社会が要望するマテリアル科学の基礎に精通し、高度化する「ものづくり」に付随する諸問題の解決に積極的に取り組むことのできる人材を輩出することを理念とします。そのため、1年次で化学と物理にかかわる基礎学力の充実を図り、2・3年次でマテリアル科学の基礎を固め、3年次秋学期の特別演習と4年次の特別研究において実践的な問題解決能力を養成し、大学院博士課程への接続にも資するよう努めます。
本コースで提供される 教育プログラム
本コースで提供される教育プログラム(学習・教育到達目標各学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ)はJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けており、コース生は卒業と同時に修習技術者としての資格が与えられ、技術士一次試験が免除されます。また、本コースには、教職(理科・工業免許の取得、ならびに甲種危険物取扱者・甲種消防設備士の受験資格の取得が可能となるカリキュラムも用意されています。また、在学中に培われた素養を生かして素材産業、機械産業、環境・エネルギー関連産業、半導体・電子デバイス関連産業など広範な分野で活躍できます。
マテリアル科学コースの特色
先進技術を目に見える形で実現しているのは、優れた性質をもつマテリアルであると言っても過言ではありません。マテリアルを結晶の集合体としてとらえ、ミクロからマクロの広いスケールで設計・開発・製造するための能力を身に付けることがマテリアル科学コースの目標です。本コースで提供される教育プログラムはJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けており、コース生は卒業と同時に修習技術者としての資格が与えられ、技術士一次試験が免除されます。
マテリアル科学コースの研究例
  • アクリル板の表面につくった酸化亜鉛薄膜

    焼き物とプラスチックの融合

    セラミックは千数百ºCで焼いて作られる焼き物。一方、プラスチックは、加熱するとグニャリと柔らかくなったり燃えたりする。プラスチックの板の表面に数十~数百nmの厚さをもつセラミック膜を作る方法を開発し、相反する性質をもつこれら2つの材料の融合に成功した。プラスチックの表面に超伝導電流を流したり、電磁シールド能を与えられることのできる日も来るかもしれない。

  • 水素貯蔵材料で水素をコンパクトに貯蔵!

    環境と調和したエネルギーを身近に! 新しい水素貯蔵材料の製造の挑戦

    地球環境問題と化石燃料の枯渇問題を解決しうる新エネルギー媒体【水素】。しかし気体かつ爆発しやすい水素の取り扱いには、コンパクト、かつ安全な貯蔵技術が必要です。そこで、缶ジュース1本の大きさでお風呂いっぱいの水素を安全に貯蔵できる【水素貯蔵材料】に着目し、元素の組み合わせ、原子の配列(結晶構造)や電子顕微鏡レベルの微細組織などを改善し、より優れた水素貯蔵材料を見出すための研究をしています。

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